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タイムラインの概念を様々ビジネスシーンで活用する

タイムスケジュールの活用

ある日、街の広場を歩いていると大道芸人がショーを披露していました。

彼は一輪車に乗りながらジャグリングをするパフォーマンスを行っています。

ショーが始まると芸人は音楽に合わせて軽快なトークを交えながら次々と技を披露し、そのたびに観客から拍手が起こります。

一輪車にのりジャグリングをしている

ひと通り技を見せると音楽が止まり、彼は自己紹介を始めました。

そして、点在していた観客に「もっと前に来て半円状になってください」と促します。

ショーが再開すると、次は観客を巻き込んだパフォーマンスが始まりました。

観客が投げたボールをジャグリングしながらキャッチするというものです。

指名された観客は少し戸惑いながらも、ボールを投げました。

しかしボールは距離が短くキャッチには失敗。

「あ~」という小さな声が観客席から漏れます。

芸人は笑顔で観客に「しっかり狙って投げてくださいね、お願いしますよ」と軽く絡むと、場内は笑いに包まれました。

今度は慎重にボールが投げられ、見事にキャッチ成功!

その瞬間、観客から大きな拍手が湧き起こりました。

ショーも終盤に差し掛かり、いつの間にか観客の半円は大きく広がっていました。

彼は「これから大技をお見せします!」と説明を始め「もし感動していただけたら、この帽子にお金を入れてください」と笑顔で付け加えます。

披露するのは丸い円柱に板を乗せた不安定な台の上で、3本の剣をジャグリングするというもの。

音楽プレーヤーの再生ボタンを押すとドラムロールが流れ、最初の挑戦が始まりました。

しかし結果は失敗。

観客から悲鳴と落胆の声が上がります。


それでも彼はあきらめません。

再度、音楽プレイヤーの再生ボタンを押すと、

ドラムロールが流れ、集中して技に挑むと

ついに成功!

その瞬間、感動的なBGMが流れ、観客からは大歓声と大きな拍手が沸き起こりました。

ショーが終わると丁寧なお辞儀をしながら、再び寄付をお願いしました。

こうしてショーは大成功を収めました。

ショー終了後に帽子にお金を入れる

皆さんは「タイムライン」という言葉を聞いたことがありますか?


この光景を見ているうちに、私はこの言葉が頭に浮かびました。

辞書で「タイムライン」を引くと、以下のような意味が出てきます。

  1. 時刻表や時間割

  2. 行動計画

  3. SNSにおける投稿が時系列に並べられたもの


1.2の意味において、その作成に重要なポイントは“将来起こりうる状況を予測し、計画や対応を練る”ことです。


私たちクリエイティブの分野でこの言葉がよく使われるのは動画編集です。

タイムラインでは、映像の切り替え、BGM、効果音、テロップなどを時間軸に沿って緻密に配置して、観る人の心を動かすために工夫します。


大道芸人のショーでも、タイムラインを意識した工夫が随所に見られました。


まず想定される状況として

  • ショーの序盤は人がなかなか集まらない

  • 点在する観客が交通の妨げや安全面でのリスクがある

  • 観客は消極的である

  • 終盤になると技に飽きてくる

  • ショーが終わると観客がすぐ立ち去ってしまう


そして、これらの課題に対しタイムラインに沿った工夫が次のように施されていました。

  • ショーの序盤で観客を半円状に誘導し、人が集まるための基礎をつくる

  • 観客に参加してもらうことで消極性を緩和する

  • 技の失敗を一度見せることで、難易度を印象付ける

  • 大技の前に金銭の寄付を促す。

  • 技の成功と同時に感動的なBGMを流し、印象を強く残す


これが、計画されていると感じる理由は、その10分後に大道芸人は同じタイムラインを繰り返し観客を沸かせたからです。

もちろん一度失敗するところも同じです。


タイムラインは、プレゼンテーションや営業トーク、イベント、ランディングページ、執筆など、さまざまな場面で応用可能です。

もちろん想定外のことが起こることもありますが、タイムラインがあれば計画が大きく崩れることがなく、さらには改善の余地も見つけやすくなります。

初めて取り組む事柄に対してもタイムラインを作成し、それを磨いていくことが大切です。

皆さんのご参考になれば幸いです。


【著者】

アトリエ シダー

ディレクター 中江 荘一

ホームページやムービーを中心に様々なコンテンツの製作を行なっています。

「伝わる・使える・続くコンテンツ」をモットーにクライアント様が抱える問題点や課題に対し、最適な施策をご提案いたします。


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