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更新日:4月7日


デザインが良くなる方法

デザインが良くなる方法

“ノセ文字とヌキ文字”


グラフィックデザイナー歴20年の著者が、プレゼン資料作成などに活かせるデザインテクニックをご紹介します。

今回ご紹介するのは“ノセ文字とヌキ文字”です※1。一般の方はあまり聞いたことがないかと思いますが、デザインの現場ではかなり重要な要素となります。

いまいちデザインがパッとしない資料も、これらを意識することで読みやすくスマートになりますで、ぜひ最後までご覧ください。

記事の内容は、経験に基づく独断と偏見ですので、あらかじめご了承ください。


目次



植物の写真 ノセ文字とは

ノセ文字とは

ノセ文字とは、「ノセ」は「載せる」という意味からきており、背景より濃い色の文字を載せることをいいます。

ですので、白い紙に黒い文字を書く場合も“ノセ文字“となります。

小説やウェブサイトの本文や見出し、タイトルなどに使われています。

ノセ文字の特徴は読みやすいことです。ある研究ではノセ文字はヌキ文字に比べて、遠くからでも読みやすく、一定時間において多くの文字が読めることが立証されています。※2



ヌキ文字の資料

ヌキ文字とは

次にヌキ文字は、反対に濃い色の背景に薄い色の文字を置くことです。

一般的によく聞くのが“白抜き文字”です。

四角や丸のオブジェクトに文字を入れるときに用いたり、写真の濃い部分に置いたりします。


NGな使い方

NGな使い方

ノセ文字とヌキ文字のそれぞれNGな使い方をご紹介します。


ノセ文字のNG例

ノセ文字のNG例1

ノセ文字の色によってはドロップシャドウ(影付き)が読みにくくなる場合があります。


ヌキ文字のNG例

ノセ文字のNG例2

ヌキ文字には細いすぎる文字は使用できません。

同じ文字なのに目の錯覚でヌキの方が細く見ます。またプリンターによってはインクがにじんで文字が潰れる場合があります。


ヌキ文字のNG例1

強調したい文字に赤色を使ってもあまり強調されない場合があります。ヌキ文字で強調したい場合は黄色を使うことが多いです。


効果的なレイアウト

次にヌキとノセをどの様に使うと効果的なのかをご説明させていただきます。

効果的なレイアウト

ヌキとノセを交互に使うと紙面全体でメリハリがつき読みやすくなります。




ヌキ文字の位置

ヌキ文字、ノセ文字に限らず、文字の色は背景に対して十分なコントラストが必要です。

薄い部分にヌキ文字を持ってくると読みにくいので、濃い部分に配置するようにします。



まとめ

以上、ヌキ文字とノセ文字に関する独自解説でした。

パッとしたデザインにならない場合の多くが、ヌキ文字を使用できていない事が多いです。

本記事をご参考にそれらを適切に使いこなすことで、読みやすく効率的に内容が伝わるデザインになると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。





※1 ノセやヌキという用語は印刷業界でオーバープリントやノックアウトといった製版の種類を表す用語で使われます。

※2 G・ホームズ 1931年|ダニエル・スターチ 1917年





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